TTRFと大豊工業、自動車のトライボロジーで国際シンポジウムを開催

2019年05月10日(金曜日)

 大豊工業トライボロジー研究財団(TTRF)と大豊工業は4月16日、名古屋市の名古屋国際会議場で「TTRF-TAIHO International Symposium on Automotive Tribology 2019」を開催、約200名が参加した。4回目となる今回は 、「Tribology Technologies for the Evolution of Powertrain Part Ⅱ」のテーマのもとで開催された。

開催のようす

 

 潤滑油、設計、材料をテーマとするセッションが行われた中、ソフトマター関連では以下の発表があった。。

・「SHINAYAKA Polymers for Automobile」伊藤耕三氏(東京大学)…同氏がプログラム・マネージャーを務めるImPACTプログラム「超薄膜化・強靱化『しなやかなタフポリマー』の実現」では、薄くても破れにくい、衝撃を受けても壊れにくい革新的素材「しなやかなタフポリマー」を創出し、同ポリマーを用いて軽量で安全性の高いコンセプトカーを製作した。本プログラムでキーテクとなる架橋点が自由に動く高分子材「スライドリング・マテリアル:SRM」は、高い破壊エネルギーを示し、高い熱伝導率を持つエラストマーや高い衝撃強さを持つ樹脂材料として適用できるとした。

伊藤氏