サーモフィッシャーサイエンティフィック、Liイオン電池のインライン厚み測定・制御システムを市場投入

2021年06月08日(火曜日)

 サーモフィッシャーサイエンティフィックは、リチウム(Li)イオン電池メーカー向けに新開発のインライン厚み測定・制御システム「LInspectorインライン厚み測定・制御システム」の日本での販売を開始した。

サーモフィッシャーサイエンティフィック Li電池インライン厚み測定・制御システム
LInspectorインライン厚み測定・制御システム

 

 Liイオン電池の製造工程で、電極コーティング、電極カレンダー加工、セパレーターフィルムの欠陥や不良を検出するとともに、廃棄物を削減、電池の品質向上を支援する。

 電気自動車や再生可能エネルギー貯蔵の需要拡大に伴い、Liイオン電池の生産量が急速に増加している。Liイオン電池メーカーは、品質、均一性、トレーサビリティ、安全性を維持しながら、かつてないスピードで事業を拡大しようとしている。

 本システムは、同社従来品の厚み測定、スキャン範囲、測定精度、処理スピード、センサー精度の機能改良に加え、本システムが安全に作動しているかどうかをリモート監視できる機能を追加した。これらの改良で優れた精度でのコーティングと厚さの制御が可能になるため、電池メーカーは確実に高品質なリチウムイオン電池製品を増産できる。

 本システムには電池工場の環境に特化した革新的な診断表示画面やデータレポート機能が搭載されている。