三菱ケミカル、生分解性樹脂製ジッパーを開発

2020年11月17日(火曜日)

 三菱ケミカルは、タキロンシーアイが長年培ってきたジッパーの製造技術により、三菱ケミカル製の生分解性樹脂「BioPBSTM」を用いて生分解性ジッパーの開発に成功した。ジッパーのような厚みのある製品では取得が難しいとされている欧州の生分解性製品の認証機関であるTÜV AUSTRIA 社の”OK Compost”の認証を取得している。

 BioPBSは、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない樹脂素材で、他の生分解性樹脂に比べ低温ヒートシール性・耐熱性・柔軟性などで優れた性能を持つ。今回開発されたジッパーは、BioPBSの柔軟性とタキロンシーアイの成形加工技術により、生分解性を有しながら多様な再開閉ニーズに応えることが可能となっている。
 

三菱ケミカル 生分解性ジッパー
生分解性樹脂「BioPBS」を用いて開発した生分解性ジッパー