三井化学が開発したフレキシブルな極細同軸線構造の張力センシング基材「PIEZOLA®」を採用した、Z-Works社製介護ベッド用バイタルセンサーによる介護支援システム「LiveConnect®」の介護施設で本格展開が始まった。
これまで千葉県・沖縄県の4施設で有効性が検証され、10施設の導入が決定。同社では今後の全国展開に向け、販売活動を強化している。また、本システムは、「令和2年度 新型コロナウイルス感染症緊急対策 東京都トライアル発注認定制度 認定商品(第897号)」となっており、導入面でメリットが得られることから、一層の普及が見込まれている。
同社では、PIEZOLA®採用の本システムの利用拡大を通じ、ウィズコロナ下で最前線に立つ介護職員の業務負担削減と安全確保に貢献していく考えだ。
PIEZOLA®は、高感度、柔軟性のある同軸線構造を生かした接触、振動を検出するセンサー。その高感度と柔軟性を生かして介護用ベッドの下に配置することで、ベッド上の要介護者のバイタルサイン(脈拍数、呼吸数)や僅かな体位移動などを感知することができる。
また、介護支援システム「LiveConnect®」は、センサーを高齢者の居室・介護ベッドに設置することで、個々の高齢者の行動や生体データ、異常状態を遠隔から可視化できるシステムで、複数高齢者の状態を一覧で確認できる。
本システムを採用することで、安否確認のためのフロア巡回を減らすことができ、本当に介護が必要な高齢者に集中することができる。また、巡回を減らすことで、介護職員と高齢者の接触機会を減らすため、新型コロナウイルス感染症予防対策に有効と見られる。本システムはWifi環境が不要で、電源さえあれば簡単に設置可能なため、見てすぐに使えるシステムとなっている。