三菱ケミカルホールディングスが開発したモスアイ型反射防止フィルム「モスマイト™」が、カシオ計算機の新型耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK GBD-H1000」に採用された。太陽光発電素子および液晶モジュールへの貼合で光の反射を抑制し、ディスプレイの高精細化・高コントラスト化を実現する。
モスマイトは、蛾の眼(モスアイ)が持つ微細な突起構造を模倣した反射防止フィルム。その表面には高さ 200nmの突起が 100nmの間隔でフィルム上に並び、この突起の幅が可視光線の波長よりも狭いことで、光の屈折率の変化が緩やかになり、光の反射を抑制できる。
一般的なガラスやプラスチックの表面は光の反射率が通常 4~5%程度あるが、それらの表面にモスマイトを貼付すると反射率を 0.1~0.3%に抑えることが可能。