王子ホールディングスのセルロースナノファイバーシート(CNFシート)がダーカーの卓球ラケット用素材に採用された。4月以降に店頭販売される予定。
同CNFシートは熱寸法安定性とフレキシブル性を併せ持つことからガラスやプラスチックフィルムの代替としての期待が大きく、機械物性や表面性などのカスタマイズが可能。卓球ラケットでは球を打った感覚(打感)という官能評価が重要で、この打感は卓球ラケットの素材の持つ反発力と弾力に左右される。
今回、卓球ラケットのベース素材である木材とCNFシートの複合化で新たな打感を発現させるという発想のもとテスト試作を重ね、反発力と弾力を共存させたCNFシートのスペック最適化に成功。CNFのポテンシャルを最大限引き出した新たな打感領域の卓球ラケットを実現した。