イグス、7tの高荷重に耐えるソフトマター製すべり軸受を開発

2019年05月10日(金曜日)

 イグスは、外側の硬質ポリマーシェルと、軸と摺動する優れた摩擦摩耗特性を備えたイグリデュールQ2コア材で成形した耐荷重能の高いすべり軸受「イグリデュールQ2E」を開発した。

 開発した樹脂すべり軸受は、シェルが高い軸受強度と長寿命を実現し、イグリデュールのコア材が悪環境での潤滑油フリー・メンテナンスフリーを実現する。直径20mmのすべり軸受の場合、高い形状保持性と優れた摩擦摩耗特性で最大7tの荷重に耐える。

 こうした高荷重用のすべり軸受では従来、すべり軸受の外周に繊維強化複合材を巻き付けることで軸受強度の向上を図っていたが、この製法は高価な材料と時間を要し高コストとなる。

 これに対し本品は、射出成形が可能なため、コスト効率も高い。建設機械やクレーン、農業機械など高い荷重のかかるアプリケーションに最適。
 

複層構造によって高い耐荷重能を実現