高分子学会では、学術や産業界の発展に寄与するために、年次大会、高分子討論会、ポリマー材料フォーラムの中から、高分子の研究開発に大きな影響を与える研究発表の内容について広報活動を行っているが、広報委員会がプレスリリースのために選定したものに対して、「高分子学会広報委員会パブリシティ賞」を授与することとした。同賞は、その発表内容が学術、技術、または産業の発展に寄与するものであり、対外的に発表するにふさわしいと認められたもの。今回の受賞は以下のとおり。
・2D10「(講演タイトル、以下同)室温で自発的な自己修復性をしめすイオン性シリコーンエラストマー((プレスリリースタイトル、以下同)室温で自己修復するシリコーンゴム~イオンのチカラでポリマーを高性能化~)」三輪洋平氏・平 健二郎氏・門 勇輔氏・宇田川太郎氏・沓水祥一氏(岐阜大学)
・2J23「フッ素化内壁を有する自己組織化ナノチューブの超高速水輸送能(世界最速の水輸送速度を持つナノチューブ-次世代の水処理膜に向けて-)」平原 亮太 氏・誉田 剛士 氏・佐藤 浩平 氏・伊藤 喜光 氏(東京大学)、相田 卓三 氏(東京大学/理化学研究所)
・2G10「筋肉のように力学負荷によって成長するダブルネットワークゲルの創製筋(肉のように「鍛えると成長する材料」を開発!)松田 昂大 氏・中島 祐 氏・難波 遼 氏・グン 剣萍 氏(北海道大学)
・2E24「楕円体型の人工メラニン粒子の集積と構造発色(孔雀の羽毛の発色を素材/構造ともに再現~構造色インクの開発に向けて~)」桑折 道済 氏・玉井 友基 氏・谷口 竜王 氏・岸川 圭希 氏(千葉大学)
・3Pc049「わらびもちのナノスケール構造と粘弾性挙動との相関(美味しい「わらびもち」をつくるための構造解析)」長崎 茜 氏・松葉 豪 氏(山形大学)
3H04「PEDOT:PSS/単層CNT複合体の酸化率制御と熱電変換特性(利用されずに捨てられる熱から電気を生み出すプラスチック)」今榮 一郎 氏・山根 陽夏 氏・大山 陽介 氏(広島大学)
・1Pa061「アゾベンゼン含有ABA型トリブロック共重合体を利用した光可逆接着剤の開発(光により非加熱で繰り返し着脱できるフィルム状接着剤を開発)」伊藤 祥太郎 氏・秋山 陽久 氏・吉田 勝 氏・木原 秀元 氏(産業技術総合研究所)
・2M19「Enzyme-Free and Nanoparticle Free Polymeric Microneedle-Array Patch Serves as On-Skin Pancreas for Sustained On-Demand Insulin Delivery(マイクロニードル型「貼るだけ」人工膵臓:侵襲性、安定性、経済性、審美性を格段に改善)」陳 思淵 氏・松元 亮(神奈川県立産業技術総合研究所・東京医科歯科大学)、松本 裕子 氏・諸岡 由桂 氏・宮原 裕二(東京医科歯科大学)、越智 梢 氏・田中 都 氏、菅波 孝祥 氏(名古屋大学)
・2Pa101「ミノムシシルク(ミノムシシルク)」吉岡 太陽 氏・亀田 恒徳 氏(農業・食品産業技術総合研究機構)
・2F11「泡沫(うたかた)の中性子小角散乱-儚さの瞬間をとらえる-(泡沫(うたかた)の中性子小角散乱-儚さの瞬間をとらえる-)」小泉 智 氏・能田 洋平 氏(茨城大学)、吉村 倫一 氏・矢田 詩歩 氏(奈良女子大学)、
藤田 博也 氏・下瀬川 紘 氏(日油)、松江 由香子 氏(クラシエ)
・2M13「GdキレートとFluoresceinで標識された分岐型ポリエチレングリコールの凝集による微細血管MRイメージング(小さい血管病変を3次元画像化「高分子MRI造影剤」~脳梗塞を早期に検知!)」馬原 淳 氏・斎藤 茂芳 氏・樋口 隆弘 氏・山岡 哲二 氏(国立循環器病研究センター研究所)