イグス、航空機用ポリマー製すべり軸受が燃焼性試験に合格

2018年07月31日(火曜日)

 イグス(https://www.igus.co.jp)は、同社のすべり軸受材質で、汎用的で費用対効果に優れる「イグリデュールG V0 」、FDA(アメリカ食品医薬品局)準拠の「イグリデュールA350」、「イグリデュールJ350」、超低吸湿で耐久性に優れた「イグリデュールH」、さらには度なスペックに対応する「イグリデュールX」の5種類が、米国連邦航空局(FAA)によるFAR CS 25.853 Appendix F, Part 1a 1 (ii)に準拠した燃焼性試験に合格したことを発表した。

 軽量、静、フェイルセーフといった条件は航空機部品に対する重要な選定基準で、航空機の内装部材にも厳しい火災安全基準が課せられているが、この5種類の材質は樹脂の難燃性、自己消化性を評価する燃料試験UL94規格でもV0ランクに評価され、航空機の折り畳み式テーブル、調整可能型シート、ドアのヒンジやコンパートメント等の可動用途に最適なソリューションを提供できることが証明されたもの。

 イグリデュールすべり軸受は材質に均質に埋め込まれた固体潤滑剤が静でスムーズな⾛⾏を確保、外部からの潤滑剤の供給なしに稼働できる。これにより定期的な潤滑剤塗布にかかる⼿間とコストを低減するほか、取付け時に付随する⼿間がかからない。無潤滑によって部材が常にクリーンな状態に保たれる点は、特に航空機にとって重要な選定基準となる。

 また、イグリデュール軸受の重量は金属製に比べ1/7と大幅な軽量化が図れるため、航空宇宙産業においては⾶⾏距離や効率性に有利な結果をもたらす属製ベアリングより低コストで、耐食性があるだけでなく、弾性に優れるため、取付けが簡単で、騒を最小限に抑えるはか、衝撃や偏荷重への耐性も優れている。こうした特から、航空機座席の折り畳みテーブルに最適