カネカは、JALUXと共同で、カネカ製の100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマー「Green Planet®」を用いたリユース可能な食品容器を開発、 JAL国際線で提供される機内食の副菜容器に6月より採用される。
Green Planetは、植物油などを原料に微生物によって生産されるバイオマスポリマー。土壌中や海水中で容易に分解し最終的に二酸化炭素と水に戻ることで、環境負荷の低減に貢献する。
JALグループは、機内やラウンジで提供する使い捨てプラスチック用品について、 2025年度までに新規石油由来品を全廃する目標に挑戦、その一環として、 JALUXとカネカが共同で開発を進めてきた100%バイオマス由来の Green Planet製の容器 が、本年6月からJAL国際線の機内食で使用する副菜容器に採用される。新規石油由来品全廃の実現に寄与するとともに、リユースを可能にすることで、環境負荷のさらなる低減を目指す。
また、 JALの機内アメニティ刷新プロ ジェクトのもと、デザインオフィスnendoが機内食トレー全体のデザインを監修し、 本製品についてもデザイン性と機能性を追求することで「軽量化かつ脱石油由来プラスチックを表現する温もりのある質感」を実現した。現行の副菜容器と比較して約30%の軽量化を図ることで、運航中のCO2排出量の削減効果が期待できるほか、容器の着色には 天然由来の鉱物を使用し、素材・着色剤ともに非石油由来の原料を用いて温もりのある質感に仕上げている。