ポリプラスチックス、独連結子会社のCOC製造設備の新増設を決定

2020年09月18日(金曜日)

 ポリプラスチックスはこのほど、ドイツ連結子会社であるTOPAS Advanced Polymers 社のTOPAS® COC(環状オレフィン・コポリマー)「TOPAS® COC」の製造設備の新増設を決定した。

 COC重合プラントをドイツ ザクセンアンハルト州ロイナに新設するもので、増設規模は年産20000t。2023年中ごろの稼働を予定している。包装材や医療用途を中心に展開するCOCの世界的な需要増に対応するBCPの観点から、新拠点に重合プラントを設置するもの。

 環状オレフィン・コポリマーTOPAS® COCは、ガラスのように透明で極めてピュアな非晶性樹脂。水蒸気バリア性に優れることから、包装材分野や医療分野を中心に使用されてい る。

 特に欧州では環境問題から包装材用途が好調で、主にポリオレフィンの添加剤として ポリオレフィンフィルムにバリア性を付与し、薄肉化も可能にするほか、COC自身がポリオレフィンのため、モノマテリアル化によるリサイクル性の向上にも寄与している。また、COCシュリンクラベルは、 PETボトルのリサイクル性向上に貢献する。 

 さらに、医療 分野では、シリンジや医薬包装PTPシートなどの欧米、日本での採用が拡大しており、直近ではCOVID19の検査器具用途やバイアルなどの新ワクチン開発 、治療用アプリケーションの開発が進んでいる。