ポリプラスチックス、難燃・低そりグレードのPBT樹脂を開発

2019年10月11日(金曜日)

 ポリプラスチックスは、GF30%強化のPBT(ポリブチレンテレフタレート)新グレード「ジュラネックス®750AM」を開発した。

 難燃性および低そり性に加えて、耐湿熱性(耐加水分解性)を付与した。自動車分野で求められる十分な耐久性を有するとともに、通信機器やEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド車)の部品などに好適。

 PBTの低そり化手法としては、①低異方性フィラーにより収縮率の異方性を低減、②非晶性材料とのアロイ化により収縮率の絶対値を低減、③流動性を向上し、不均一な圧力分布を低減、などがあるが、同品では主にアロイ化によって、強度や剛性、耐熱性を飛躍的に向上するとともに、優れた低そり性と難燃性を実現した。

低そり性の比較

 通信機器やEV、HEVの高圧部品向けの難燃材料など、自動車分野で必要な高い耐久性と優れた成形性を実現できる。