東レ、不織布・機能紙・CNF展に出展

2022年10月04日(火曜日)

 東レ(https://www.toray.jp/mf/)は9月28日~30日、「N-PLUS ものづくりとモビリティに新たな価値をプラスする」内の「不織布・機能紙・CNF展」に出展、以下のような新技術を紹介した。

n-plus 2022 東レ 不織布 ブース 月刊ソフトマター メカニカル・テック社
東レ ブースのようす

 

 東レのブースでは今回、フッ素(PTFE)樹脂を独自の技術で繊維化した高機能繊維「トヨフロン®」が展示された。「トヨフロン®」は非常に均質で、用途や使い方に応じて織編物やカットファイバー、ペーパーに代表される不織布など様々な形態に加工できる。今回はフッ素繊維「トヨフロン®」を100%原料に用いた厚み250μmのペーパー(湿式不織布)を披露した。また新規開発品として、厚み50μmの薄地ペーパーも展示。耐熱性や耐薬品が求められる分野だけでなく、フッ素は極めて低い誘電率と誘電正接を示すことから、高速通信への対応が要求される半導体基板への適用も視野に入れている。

n-plus 2022 東レ 不織布 トヨフロン 月刊ソフトマター メカニカル・テック社
トヨフロン繊維とペーパーとの組み合わせによる薄地シートは、極めて低い誘電率と誘電正接を実現

 

 また、耐熱性、耐薬品性、難燃性、熱可塑性(融点285℃)を有するPPS繊維と、耐熱性、難燃性、耐薬品性、炭素繊維の中間物、非溶融性を有する耐炎化糸との複合化によって、高い難燃性と長期遮炎性能を実現する高機能ファブリック「ガルフェン®」を紹介した。それ自体が燃えにくい上に、炎に晒されても、一定時間、穴が開いたり破れたりせず、炎の貫通を防ぐことができる。この機能により、その反対側にある可燃物への引火を防ぐことができ、また、遮炎することで熱の伝達も低減する(断熱効果)。 ペーパーを下から炙り、炎がペーパーを突き破るまでの時間を比較すると、メタアラミドは一瞬で穴が開いてしまうのに対し、ガルフェンは5分以上遮り続ける。60μmの薄いペーパーから厚手のフェルト、織物と様々な形態で提供が可能。

n-plus 2022 東レ 不織布 ガルフェン 月刊ソフトマター メカニカル・テック社
高い難燃性と長期遮炎性能を実現するガルフェンのニードルパンチ(左、中央)とペーパー(右)

 

 さらに、スパンボンド法(直接式)で作られたバインダーレスのポリエステル長繊維不織布「アクスター®」を展示した。従来の高密で硬く貫入抵抗が高い一方で加工性が良好な高目付タイプはプリーツフィルターや除草シートなどで実績がある。今回はスパンボンド法の最大の特徴である接着点(=エンボス柄)をなくした「アクスター フラットタイプ」を紹介。アクスターの高い引張強度や湿潤下での優れた寸法安定性、良好な加工性や平滑性を保持しつつ、同じ厚みでも樹脂量をフィルムの約半分に削減(減プラ)できる製品であることをアピールした。

n-plus 2022 東レ 不織布 アクスター 月刊ソフトマター メカニカル・テック社
減プラに大幅に寄与するアクスター フラットタイプ(下部の左右2枚)