ポリプラスチックス、投薬デバイスなど医療用途に適したPOM高流動グレードを開発

2021年05月27日(木曜日)

 ポリプラスチックスは、投薬デバイス等の用途に適した新しい高流動グレードのポリアセタール(POM)DURACON® POM「PM27S01N」を開発した。

 POM材料のトップサプライヤーである同社では、医療およびヘルスケア市場向けのDURACON POM「PMシリーズ」を展開しているが、今回、投薬デバイス等の用途に適した新しい高流動グレード「PM27S01N」をそのラインアップに加えた。新グレードのPM27S01Nは、より複雑で高機能に発展しつつある様々な医療器具の一層の薄肉化・小型化・軽量化への貢献が期待できる。

 すでに発表されている医療向け標準粘度タイプのDURACON「PM09S01N」と同様に新グレードのPM27S01Nも、医療機器メーカーの代表的な要求事項(ISO10993および米国薬局方クラスVIの規格に準じた生体適合性/細胞毒性試験、FDAドラッグマスターファイル(DMF)およびデバイスマスターファイル(MAF)への登録、欧州委員会規則(EU)No 10/2011およびFDA 21 CFR 177.2470(米)の食品接触プラスチック規制など)に対応する。

 また、この材料は、VDIガイドライン、VDI2017医療グレードプラスチックへの準拠を含む厳格な品質管理システムにも準拠している。

 医療・ヘルスケア市場では、より信頼できる高品質の材料が常に求められている。そのような要求に応えて同社では、高純度のTOPAS® COC材料を長年、市場に提供してきた。TOPASも各国の医療および食品接触の規制に適合しており、薬剤や薬液と直接接触する医療用容器や投薬デバイスなど幅広い用途に用いられている。同社では、医療向けPOM材料とCOC材料をともに持つ、世界で唯一のエンプラメーカーとして、ユーザーニーズに合わせて、さらに広い分野でのソリューション提供を目指す考えだ。

ポリプラスチックス DURACON® POM「PM27S01N」