積水化成品工業の、熱可塑性エラストマー発泡体の植物由来グレード「エラスティル BIO」が、バイオマスマークを取得した。
「エラスティル」は、熱可塑性エラストマー発泡体で、軽量性、高反発性、クッション性など優れた機械的特性を備えており、ランニングシューズのミッドソールなどに採用されている。トウゴマを原料とした植物由来素材を使用(バイオマス比率45% バイオマスマーク認定番号190138)しつつ、従来品(石油由来)と比べ、30%の軽量化と10%の反発性向上に成功。さらに、従来品(石油由来)と比べ、繰り返し圧縮(10万回)後の変形に対する復元率が30%向上した。
今回、サスティナビリティーに対する取組みの一環として、植物由来グレード「エラスティル BIO」のバイオマスマーク認証取得を完了したもので、サスティナビリティーと機能性を高次元で両立した「エラスティル BIO」のパフォーマンスが評価され、リーボックが 本年4月に販売した高機能ランニングシューズ「Floatride Energy Grow」と新フィットネストレーニングシューズ「NANO X1 Vegan(ナノ エックスワン ヴィーガン)」に採用された。
積水化成品グループでは、「 環境リーディングカンパニー 」を目指し、従来から注力している 3R 活動(Reduce、Reuse、Recycle)に、2R(Replace、Re-create)を加えた「SKG-5R」を推進しているが、エラスティル BIOは、石油由来から植物由来の素材に置き換えたReplaceの一例であるとともに、発泡技術による原材料の省資源化「Reduce」で環境負荷低減を実現できることから、同社の環境貢献製品(サスティナブル・スタープロダクト)と位置付けている。同社では、「今後も、ヘルスケア用途をはじめとする幅広い分野での展開を図り、持続可能社会への貢献に努めていきたい」としている。