ポリプラスチックス、自動車の通信機器、センサー部品向けPBT新グレードを開発

2020年09月16日(水曜日)

 ポリプラスチックスは、このほど、 自動車の先進運転支援システムADAS向けのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂の新グレード「ジュラネックス®PBT 201HR」を開発した。

 最近の自動車は ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)の機能が進化しながら搭載率が増加している。これに伴い通信機器やセンサーの部品数も同様に増えてきている。通信機器やセンサーの部品には長期信頼性が強く求められるため、その優れた耐熱性、機械的強度、成形性から、使い勝手の良いPBT樹脂が検討され、採用される機会が増えている。

 自動車用コネクターには 従来、無充填のPBTが使われてきたが、市場において高まる長期寿命の観点から、加水分解性の向上が求められていた。

 こうした市場の要求に応え同社では今回、自動車用コネクターなどで要求される靭性や成形性、強度を落とさずに、加水分解性を大幅に改善した無充填 HB (水平燃焼)の PBTジュラネックス®PBT 201HRを 新開発したもの。自動車部品の長寿命化を可能にし、特に使用環境の厳しい自動車用コネクターに好適な材料となっている。

ジュラネックス PBT 201HRの特徴と耐加水分解性
ジュラネックス PBT 201HRの特徴と耐加水分解性

 

ジュラネックス PBT 201HRの物性
ジュラネックス PBT 201HRの物性