住友ベークライト、高寸法精度のフェノール樹脂成形材料を開発

2020年02月10日(月曜日)

 住友ベークライトは、金属加工部品に匹敵する寸法精度を一般的な射出成形で達成できる高寸法精度フェノール樹脂成形材料SUMIKON® PM“SiON™”シリーズ」を開発した。自動車部品を中心とした金属部品から代替することで20~60%の軽量化が可能。

 開発品は、等方性があるため、成形時の金型転写性が良く、連続成形時の寸法ばらつきを従来のガラス繊維強化材料の1/3に抑えることが可能。

 また、線膨張率や機械的特性にも等方性があり、最弱であるウェルド部の強度も高い状態を維持するといった特徴がある。

 さらに、耐熱寸法変化が小さく、高弾性率ゆえに外力を受けたときの変形も小さいことから、通常の熱可塑性樹脂ではボルトの締結に不可欠な金属カラーを必要とせず、ボルトを直に締付けることも容易。
 

電動パワーステアリング用ギヤプーリーの適用例
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