住友ゴム工業、CNF採用の省燃費タイヤを開発

2019年11月19日(火曜日)

 住友ゴム工業は、「水素添加ポリマー」を用い、ウエットグリップ性能の低下を半減することでドライバーの安全・安心につながるDUNLOPのフラッグシップ低燃費タイヤ「エナセーブ NEXTⅢ」を開発した。セルロースナノファイバー(CNF)を世界で初めてタイヤに採用した。

エナセーブ NEXTⅢ
東京モーターショーで披露されたエナセーブ NEXTⅢ

 

 同タイヤは、日本製紙製のTEMPO酸化CNF「セレンピア®」を採用し、ゴムへのコンパウンディングには三菱ケミカルのカーボンブラックマスターバッチの製造技術を活用することで、高次元でCNFが分散したゴム材料を開発。
CNFをタイヤの周方向(回転方向)に配列することで、周方向には硬く強い性質でありながら、径方向における柔らかさを兼ね備えた。同時に原材料の側面で、環境性能を高めている。

セルロースナノファイバーのタイヤでの利点
CNF配合による利点