ポリプラスチックス、自動車燃料系部品向けPOM新グレード

2019年08月10日(土曜日)

 ポリプラスチックスは、優れた機械特性、耐熱性、耐燃料性、良好な成形加工性から自動車燃料系部品として採用実績の多いポリアセタール(POM)樹脂「ジュラコン®」)新グレードを開発している。いずれも成形しやすさに重点を置いた高流動性グレードで、設計自由度向上のため高剛性を有する。

 「高流動・高剛性グレード H140-54C」は、高剛性化で製品肉厚の薄肉化を狙い、薄肉化により起こる射出成形時のピーク圧の上昇を高流動化することで抑制。部品の小型化、薄肉化が図れる。

 また、導電グレード(開発材料)は、燃料廻りの部品向け樹脂で静電気対策に導電性が付与された際に流動性や靱性の低下するのに対し、POMの持つメリットを維持しつつ導電性を付与した。さらにPOMが一般的に酸分解反応により自動車洗浄剤などの強酸に弱いという特性があるのに対し、耐酸性グレード(開発中)は高流動・高剛性と同時に耐酸性を付与した。

 

POM新グレードの物性表