三菱マテリアル、高耐熱・高絶縁性ソフトマターの均一電着コーティングを開発

2019年05月10日(金曜日)

 三菱マテリアルは、金属導体に高耐熱・高絶縁樹脂を均一にコーティングする電着技術を開発した。

 電気自動車・ハイブリッドカー用のパワーインダクターやリアクトル、モーターのコイルには、高温下での高い絶縁信頼性が要求され、それらコイルデバイスの小型化に伴い、従来よりも複雑な形状の導体に絶縁加工を施すコーティング技術が求められていた。

 同社では、高い耐熱性を維持できるポリアミドイミド樹脂を用いた電着液を開発。加えてコーティングプロセスを最適化することで、例えば15以上の大きなアスペクト比を持つ平角線材や、屈曲形状の導体部材(モーターコイルなど)に、高耐熱・高絶縁性を有する樹脂皮膜を均一にコーティングする電着技術を開発した。

コーティングした樹脂皮膜を200℃で保持した際の時間と絶縁破壊電圧の低下割合(初期値100%)